闇金業者の手口は日々新しいものへと移り変わっています。
2024年の闇金業者の手口についてまとめています。

 

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闇金（闇金融）とは

 

貸金業を営む為には国か都道府県に登録する必要がありますが、この登録を行わない無登録の貸金業者を闇金融業者と呼びます。

 

また、違法な高利で貸し付けたり、悪質な取り立てを行う貸し金業者も含めて、闇金融業者として扱われています。

 

カタカナでヤミ金とも記載されることもあります。

 

一般的な闇金のイメージと、2024年の闇金業者の違い

 

闇金と言えば「殴る蹴る、漁船に乗せられる、臓器を売る、女性はソープで働かされる」という暴力的なイメージが強いのでは無いでしょうか？

 

しかし、2003年に警察の取り締まりが強化されてからと言うものの闇金業者も目立つ取り立てを行うことが出来なくなりました。

 

その為、闇金業者がドアをガンガン叩いたり、うずくまる債務者を容赦なく蹴りつけたり・・と言った映画の様な取り立てを行うことは、ほぼ無くなっているのです。

2024年の闇金業者の特徴

借りる前は普通の金融業者の様な対応

 

2024年現在、店舗を構えて対面で接客をする闇金は、ほぼ存在していません。

 

闇金業者の9割は店舗を持たずケータイ電話だけで営業している090金融。残り1割が店舗を持たずに待ち合わせで貸し付けるタイプの業者です。

 

「ウシジマくん」や、「ミナミの帝王」で描かれているのは店舗型の闇金業者となっていますが、「ウシジマくん」のモデルとなったトキタセイジ氏が取材を受けた2004年の時点で、既に店舗型の闇金は同氏の店舗が最後だったと書かれています。

 

闇金の年表
1990前半	ポツポツとモグリの貸金業者が現れ始める
1990後半	システム金融の登場により闇金被害が全国に広域化
2003年	八尾ヤミ金心中事件
2003年	警察の取り締まりが強化される
2003年	五菱会ヤミ金融事件
2006年	闇金から振り込め詐欺に転業する者が増える
2008年	最高裁で、「闇金の借金は元本返済不要」の判決が出る
2010年頃	ソフト闇金の登場
2016年	スマホ向けサイトでの集客が流行
2017年	LINEを使った闇金が流行
2017年	LINEを使った闇金が流行
2019年～2021年	給料ファクタリング・後払い現金業者が流行
2022年～2024年	Xの個人間融資、先払い買取り業者が流行

 

現代の闇金業者は、ホームページやSNSで集客し、顧客とのやり取りはLINEなどのメッセンジャーツールで行う業者がほとんどです。

 

2024年の闇金の取り立ては被害者に社会的ダメージを与える

 

2024年現在の闇金業者は顧客を肉体的に傷つけることはありませんが、支払いが滞ると名指しで勤務先に連絡をしたりと顧客の信用を傷つけます。

 

 

現代（2024年時点）の闇金は世間体や社会的な地位を危ぶませる

 

闇金業者は貸付前に緊急連絡先として、本人の「職場、家族、身内、友人・・」など周囲の情報を細かく確認しています。

 

この緊急連絡先を何故確認するのか？それは本人が返済不能になった場合に「職場、家族や親族、その職場、お隣さん・・」へと取り立てを行うためです。

 

また「支払わなければ職場に連絡をするぞ」という脅迫によって、元利金を支払わせる手口も闇金業者はよく使います。

 

 

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スマホ・口座を要求してくるが要求に応じると人生を破滅させかねない

 

被害者が支払い不能になったタイミングや、審査の為などという口実で、闇金業者がスマホや口座を要求してくることがあります。

 

ところが、闇金業者にスマホや口座を渡すと、違法行為を犯したことになり、最悪の場合、被害者側が逮捕されてしまうこともあるのです。

 

また、闇金業者に口座を渡しために、日本全国で銀行口座が持てなくなることになり、実際に多くの方が生活の再建に苦しんでいます。

 

「スマホや口座を送って欲しい」という闇金業者の要求には決して応じてはなりません。

 

⇒闇金に携帯電話、スマホを契約して郵送したら逮捕？被害事例と対処方法
⇒闇金に口座を渡したらどうなる？逮捕や凍結の危険性｜口座売買のリスク

 

闇金の利息が高騰している

 

闇金業者の利息は10日で1割のトイチ、3割のトサン、5割のトゴと言ったものが有名です。

 

しかし、2024年時点で、闇金の利息は高騰しており、1週間で元本の10割を請求される「週倍（しゅうばい）」の利息を取る闇金も珍しくありません。

 

 

 

闇金業者の集客経路の移り変わり

今はスマホ用のホームページやX（旧Twitter）など、ネットを使った集客が多い

 

2003年頃までの闇金と言えば、電柱の「ブラックOK！即日融資！」という張り紙やチラシ、FAXでの勧誘が多数派でした。

 

そして2024年現在、スマホが普及したこともあり、闇金業者は主にインターネットから集客を行っています。

 

• ホームページで正規の金融業者を装う
• X（旧Twitter）で個人間融資を装う
• ソフト闇金を名乗りホームページを使う
• SMSのショートメッセージで融資の勧誘をする
• 先払い買取、後払い現金化業者を名乗り、闇金まがいの営業をする

 

闇金のホームページは、一見して闇金だと分からないクオリティーで作られており、正規の金融業者と見分けがつかないほどです。
専門知識の無い方が、闇金のホームページかどうかを見抜くは難しいです。

 

参考記事：闇金の見分け方

 

闇金には元本さえも返済不要です。

闇金の貸付は出資法に違反しており、罰則の対象になっています。

 

また、公序良俗に反する貸付であり、不法原因給付にあたることから、返済義務が認められていません。

 

更に、2008年の判決から、闇金には元本さえも返済する必要は無いという判決が出ています。

 

そのため、闇金に対しては真面目に返済をしようとせずに専門知識のある法律家に介入してもらい離れる方針で行動を起こしましょう。

 

 

闇金から離れる為の解決方法

闇金の借金は法的には返済の義務が認められていません。

 

しかし、闇金業者は違法だということを分かってやっているので、真正面から戦線布告をしてしまうと、嫌がらせを受けてしまいます。

 

なので、闇金業者に取り立てをやめさせて支払いを諦めてもらうには専門知識を持った法律家を介入させる必要があります。

闇金に強い法律家を介入させると闇金業者が離れていく理由

 

専門知識を持った法律家（司法書士や弁護士）を介入させることで、当日～2.3日で闇金業者のほとんどが本人からの取り立てを諦めます。

 

闇金業者は嫌な法律家が関わっている顧客を追ってリスクを背負うよりも、その顧客を諦めて、次の顧客を追うことを選ぶ為です。

 

 

酷い場合、闇金にお金を返す為に他の闇金から借りて・・と20社以上から借り入れをしてしまっている方もいます。その様な事態になる前に、闇金の被害に遭った方は早めに専門知識を持った法律家に相談する様に心がけましょう。

警察は？闇金に動いてくれる？

 

個人が警察に駆け込んで闇金相談をしても動いてもらえないことが多いです

 

闇金業者も警察が動けるライン、動けないラインを見極めて嫌がらせをしていることや、警察の人手不足などが影響しています。

 

参考記事：闇金を警察へ相談してどこまで対応して貰える？

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まとめ

• 2024年の闇金業者は9割が店舗を持たず携帯電話と口座だけで営業をしている
• 闇金業者の嫌がらせを放置していると社会的なダメージを被る
• 闇金の借金に返済義務は無い
• 闇金と離れるには専門の法律家に間に入ってもらうこと

 

闇金業者と関わっていると、違法な高利を請求され、支払えなくなると勤務先に嫌がらせを受けたりと良いことがありません。

 

闇金と関わってしまった方はなるべく早い段階で闇金対応の可能な法律家に相談をしておきましょう。

 

また、これから闇金からお金を借りようと考えている方は、大変危険ですのでくれぐれも手を出さない様にお気を付けください。