闇金にスマホを契約して郵送する様に指示されたり、既に郵送してしまった場合の対処方法を紹介します。

 

• スマホの郵送を断ったら嫌がらせをされた
• スマホ・携帯代が借金として残ってしまった
• 警察から逮捕されないか心配

 

という、ケース別にそれぞれ案内していますので、参考にして下さいね。

 

 

闇金がスマホ・タブレットの郵送を指示してくる事例

 

貸付前の審査の為に、docomo、au、ソフトバンクといった携帯ショップへ行ってスマホを数台契約する様に指示をしてくることがあります。
iPhoneなどのスマホやiPad等のタブレットを5台契約し、SIMカードを抜いて郵送すれば、融資を行うというものです。
その様な闇金の言葉を真に受けて、実際に闇金に対してスマホやタブレット端末を郵送してしまう被害者が後を絶ちません。

 

携帯電話５台程度の割賦代金が残ってしまう

実際にスマホやタブレット端末を郵送しても、闇金は当初約束した金額を振り込むことはありません。
振り込まれたとしても、スマホ代金30万円分に対しては割に合わない、3000円、1万円と言った雀の涙程度のお金です。
被害者には、スマホやタブレットの割賦代金の支払いだけが残ります。

 

こういった、スマホ端末を騙し取る手口を『白ロム詐欺』と呼びます。

 

東京都消費生活行政から注意が喚起されています

 

【通報サイト情報】貸金業者に「信用がないので融資できない。携帯電話を契約すれば信用が回復する。」と言われ、携帯電話を複数契約して指定先に送ってしまったという通報が入りました。携帯電話機と使用料を騙し取る悪質な手口です。注意しましょう。http://t.co/eAmNHeR0Jz

— 東京都消費生活行政 (@tocho_shouhi) 2015年8月16日

 

闇金による白ロム詐欺の事例　その１

「審査の為に」の名目で携帯電話を要求されるも、連絡が取れなくなってしまう。

 

インターネットで見つけた金融機関からお金を借りようとした所、審査の為に携帯電話を契約して欲しいと言われ契約をさせられる。

 

そして契約した携帯電話を、指定の場所までSIMカードを抜いて郵送して欲しいと言われ郵送してしまう。

 

その後、他社の融資情報が発覚したので、再審査の為にまた他のショップで携帯電話を契約して欲しいと要求される。

 

全部で5台程度のスマホを郵送した後、その金融機関と連絡が取れなくなり、騙されたことに気づく。

 

闇金による白ロム詐欺の事例　その２

約束した金銭が振り込まれず、スマホを騙し取られてしまうケース

 

ネットで見つけた金融機関の指示でスマホ・タブレットなど計6台を契約し、シムカードを抜いた本体を郵送し、闇金業者からお金を振り込んでもらう。

 

代金は分割で支払うと言われていたが、振り込まれたのは最初の1回のみ。

 

スマホの割賦代金が借金として残ってしまった。

 

闇金による白ロム詐欺の事例　その３

携帯電話の契約を断った所、嫌がらせを受けてしまうケース

ある金融機関に申し込んだところ、信用を作るために携帯電話を契約して欲しいと言われた。

 

怪しいと思い融資を断ったところ、「キャンセルは出来ない」と言われ、何度も携帯に電話が入る様になる。
電話を無視していたところ、職場にまで電話がしつこくかかって来るようになった。

 

携帯端末の譲渡は法律違反になります

携帯電話を売却する為に、自分が使用するのだと偽って契約する行為は、携帯電話会社への詐欺罪が成立します。

警視庁のHPより、携帯電話を販売店から騙し取る行為は犯罪であると警告されています

-------------------以下、警視庁サイトより引用-------------------

 

最近、インターネット上の掲示板や闇サイトにおいて、

• 携帯を契約するバイトです
• 簡単に稼げます
• 即日現金を渡します
• 請求書は無視してもらえればいいです
• 契約した携帯電話は当方で転売します

 

等の文句に誘われ、
実際に使用するつもりも、購入代金・利用料金を支払う意思もないのに、携帯電話等を契約し、販売店からだまし取った携帯電話等をアルバイト斡旋業者なる者に渡してアルバイト料をもらう
という人がいるようです。しかし、このような

 

携帯電話等を販売店からだまし取る行為は犯罪です！

 

携帯電話販売店に対する詐欺罪が成立します
警視庁のHPより

闇金にスマホ譲渡をすると逮捕される？

 

『騙されたのに逮捕される？そんなのおかしい！』と言いたいところですが、警察の対応によっては相談に行くと逮捕、処罰されてしまうことがあります。
「いきなり警察に行くと処罰されるリスクがある」
「携帯電話会社には詐欺行為を犯しているので、携帯電話会社に素直に内容を話すのはリスキーである」
という弁護士の意見もあり、「白ロム詐欺の被害者は、携帯会社への詐欺の加害者でもある」という点から慎重に行動をした方が良いとの見方が強いです。

 

警察官によっては、加害者として取り調べを行ってしまう

警察官によっては、スマホを譲渡してしまった者は詐欺罪の加害者として扱われることになり、取調べを受け逮捕されてしまう可能性があります。
警察官は闇金の被害者ではなく、詐欺の加害者として接することになるので、自分の言い分があったとしても聞いてもらえる保証はありません。
警察に届け出るのは大事なことかも知れませんが、出来れば先に専門の法律家に相談してから警察へ相談した方が被害者としての側面をアピールしやすい分無難だと言えます。

 

譲渡した携帯電話が犯罪に使用されれば、犯罪行為に加担したことになります。

闇金に渡したスマホ・携帯電話が、闇金の業務に使われたり、反社会勢力に流され犯罪に利用されてしまった場合には、犯罪行為に加担したことになります。
警察から取調べを受けたり、刑罰を受ける可能性もあります。SIMカードを入れたまま郵送した場合には放置せずに携帯電話の解約を進めましょう。

 

闇金に携帯・スマホを契約させられた方の解決方法

スマホの郵送を断ったら嫌がらせをされた場合の対処方法

 

この様な場合、闇金からの電話を無視していれば収まることもあるのですが、なるべく早く、確実に嫌がらせを停止させるには、司法書士や弁護士を介入させる方法が有効です。

警察を動かすのは被害者側が労力と時間を割く必要があるだけでなく、動いてもらえない可能性も十分にあることを理解しておく必要があります。
参考記事：闇金を警察へ相談してどこまで対応して貰える？取り立ては解決する？
闇金に強い法律家（司法書士や弁護士）に依頼をすると費用が5万円程度かかりますが、依頼後に確実に対応してもらえます。お金を借りていないのであれば、即日で嫌がらせは停止されることが多いです。
参考記事：闇金に弁護士が介入したその後、嫌がらせは無い？弁護士に聞いてみた。

スマホ・携帯代が借金として残ってしまい払えない！

闇金に対してスマホやタブレットを郵送してしまった結果、「携帯電話会社の借金だけが残ってしまい、払えない！」という場合の対処方法について解説しています。

 

 

闇金による白ロム詐欺に遭った者は、闇金に騙された被害者である一方、携帯電話会社に対して詐欺の加害者でもあります。
その為、携帯電話会社に直接交渉することで、携帯電話会社から被害届を出されてしまう恐れがあります。

 

携帯電話の料金を債務整理してもらう

この様な場合、携帯電話の料金に対して債務整理を行うことが出来ます。
自分の払いやすいペースに調整が出来るのと、違約金など一部の請求についても免除される可能性があります。

 

出来れば闇金について理解のある法律家が望ましい

闇金による白ロム詐欺だということを分かった上で対処の出来る法律家が望ましいです。
場合によっては警察に届けた方が良いケースもありますが、携帯電話会社に対して詐欺の加害者になってしまっているため、闇金に詳しい法律家のアドバイスを受けた上で行動を起こしたほうが無難です。

警察から逮捕されないか心配

郵送した携帯電話を解約せずに放置していると、振り込め詐欺や闇金の営業に使われることで、反社会勢力の共犯者として疑われ、取調べを受けることがあります。
白ロム詐欺の被害者は、闇金から騙された被害者ではありますが、携帯電話会社に対しての詐欺の加害者でもあります。
警察に届け出るのであれば、闇金に強い法律家に相談した上で、必要に応じて警察にも相談をした方が無難です。
携帯電話代金の支払いを債務整理で軽く出来る可能性もあるので、今の状況が少しでも良い方向に向かうはずです。

 

まとめ：闇金にスマホ郵送、白ロム詐欺に関与した場合の対処法

• 闇金の被害者であるのと同時に携帯電話会社への詐欺の加害者でもある
• 逮捕される可能性もある為、まずは専門の法律家に相談した方が無難
• 残ったスマホ・タブレットの借金は債務整理で一部免除が出来たり払いやすく出来る

闇金にスマホやタブレットを郵送してしまった場合、出来れば専門の法律家の意見を聞いてからアクションを起こした方が無難です。
携帯電話の割賦代金についても、債務整理で支払いやすくすることが出来ますので、覚えておいてください。

 

以上、闇金に携帯電話、スマホを契約して郵送したら逮捕？被害事例と対処方法…という内容でした。