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闇金に返しても元金が減らない!卑劣なカラクリと借金を終わりにする方法
- この記事の監修者
- アクティブ法務事務所 代表
室﨑泰成 司法書士
「闇金に借りた借金の元金が返しても返しても減らない・・」
闇金業者から借りてしまった方の多くがこの様な状態になってしまいます。
この記事では、闇金の元金が減らない仕組み。闇金業者から逃れるための解決方法を解説しています。
もくじ
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基本的に闇金は元金を支払われたくない
闇金業者は、顧客から取り立てる「利息」で儲けを出しています。
顧客が元金を払って離れてしまえば、闇金業者はそれ以降の利息を受け取ることができず、儲けられません。
その為、闇金は「いかに元金を返させずに利息を取り立てるか」という方針で顧客を丸め込もうとしているのです。
通称「ジャンプ」と呼ばれる利息だけ支払い続ける返済
例えば、トイチと呼ばれる10日で1割の利息が設定されていた場合、10万円の借金を、10日後には11万円にして返さなければなりません。
10日後に11万円返せなければ、利息だけ支払うことことになります。
この利息だけ支払って、元金の支払い日を延長することを通称「ジャンプ」と呼びます。
2024年の闇金は、トイチでさえも優しく見える
2024年現在、1週間で10割の利息を請求してくる業者を頻繁に見かけます。
「週倍(しゅうばい)」と呼ばれる利息です。1万円を一週間で2万円にして返す様に要求されるということです。
7日で10割、年利にして5214%。利息制限法に定められた上限利率の20%をはるかに超えています。
仮に、この1万円を1年間放置すると、45京3,599兆6,273億7,049万6,000円という途方もない数字になってしまいます。
いかにデタラメな金利で請求されているかが分かると思います。
闇金の利息が高騰している訳
2017年~2024年にかけては「090金融」というケータイ・スマホだけで営業する闇金業者が9割を占めており、実際に顔を合わせて営業する店舗型の闇金融はほぼ絶滅している状態です。
闇金業者としても顔が見えない相手に貸付を行うのはリスクが高く、近年では一般の方も「弁護士や司法書士へ駆け込む」ということが多くなったことから、1人1人から利息を多く取らないと成り立たなくなってしまっています。
図解で分かるジャンプ
まず、10日で5割(トゴ)で借りて、利息だけを支払い続けた場合に
どれだけの利息を闇金に支払うことになるか、図解付きで説明します。
項目名1 | 元金 | 支払い(利息) |
---|---|---|
貸付日 | 5万円 | |
10日後 | 5万円 | 2万5千円 |
20日後 | 5万円 | 2万5千円 |
30日後 | 5万円 | 2万5千円 | 合計 | 5万円(減っていない) | 7万5千円 |
1ヶ月で7万5千円を支払っていますが、元金の5万円はまったく減っていません。
5万円の借金をしただけで、1ヶ月で12万5千円ものお金を闇金に払わなければならなくなります。
ジャンプをしていても元金が増えることがあります
元金に対して複利(ふくり)が働くことで、ジャンプをしていても元金が増えていくことがあります。
分かりやすく説明する為に、以下のシュミレーションを作りました。
例)100,000円を10日5割(50%)で借りた場合
初日 | 100,000円を10日5割(50%)で借りる |
---|---|
10日後 | 100,000円に50%の利息がかかり、元金が150,000円になる。 |
40,000円だけ返す | |
110,000円が元金として残る | |
20日後 | 110,000円に50%の利息がかかり、元金が165,000円になる。 |
40,000円だけ返す | |
125,000円が元金として残る | |
30日後 | 125,000円に50%の利息がかかり元金が187,500円になる。 |
つまり、当初借りた元金に対してではなく、その時に残っている「元金+利息」に対して利息がかかるということです。
幾ら支払っても、元金が増えていくという状態になっており、この様な利息を複利(ふくり)と呼びます。
同一グループの自転車操業について
闇金業者が同一グループ内で顧客を自転車操業に追い込むことがあります。
A店から借りた2万円に対して、利息を含めた4万円を返す為に、B店から4万円を借りて、利息を含めた7万円を返す為にC点から7万円を借りて・・
という具合に、元金がどんどん膨れ上がっていきます。
5万円の借金が2ヶ月間で100万円を超えてしまうことも
更に悪質な業者になると、支払えなかった場合、
新たに自分のところからお金を借りて、そのお金を借金の返済に充てその残りを生活に充てるように誘ってくることがあります。
例えば・・
5万円をトゴの利息で借りた場合、10日後に7万5千円にして返済しなければなりません。
このお金が返せない場合、闇金業者から更に10万円を借りて、そのお金を返済に充て、残りの2万5千円を生活に充てる。
また10日後には10万円の借金を15万円にして返さなければならない。
更に闇金から17万5千円を借りて15万円を返済して残りのお金を受け取る。
上記の状態になってしまうと、5万円の借金が30日で26万2500円になります。
この様に闇金から受け取ったお金を返済に充てていくうちに、いつの間にか借金が100万円以上に膨らみます。
この手法の場合、
2ヶ月目の借金は88万5937円
2ヶ月と10日目の借金は132万8906円
にまで膨らむことになります。
支払い能力の無い被害者に、何故闇金は貸すのか
そもそも、闇金を使わなければならない状態にある方は、通常の消費者金融からは借りることが難しく、とにかくお金に困っているはずです。
普通の人でも払えないような利息を、その顧客自身が支払えないということは最初から分かっているのに、何故闇金業者はお金を貸すのでしょうか。
その理由は、闇金業者の狙いが被害者の周りの人間だからです。
被害者を脅して、身内に頭を下げてお金を集めさせる。闇金は被害者を集金装置として考えているのです。
闇金から借りたお金は返済する必要は無い
闇金は違法な貸金業者であるため、元金さえも返済の義務はありません。
平成20年 6月10日 に最高裁にて出た判例では、闇金から借りたカネについては、元金さえも返済の義務は無いという判決が出ています。
参考リンク→闇金の返済義務についての判例
また、警視庁のマニュアルでも、『借りたものは返すように』『元金だけでも返してください』といった指導をしてはならないことが、定められています。
闇金への支払いを終わらせる確実な対処方法は?
闇金の取り立てや支払いを止め、その後も闇金からの取り立てや干渉を一切受けない為には、闇金対応に強い弁護士や司法書士を介入させる必要があります。
参考記事:闇金に法律家が介入したその後、嫌がらせは無い?司法書士に聞いてみた。
この様に闇金対応のノウハウを持った法律家が介入すると、闇金業者側のデメリットが大きくなってしまいます。
上記の事情から、闇金業者は業者の泣き所を知る法律家の関わった被害者を諦めます。(当日中の解決が7割、残りの業者も平均2.3日で解決している)
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警察では解決できないの?
あらゆる公的な相談機関は、最終的に弁護士や警察への相談を勧めます。
警察の場合、根気強く交渉することで、闇金に対して警告電話をかけてもらえることもあります。しかし、被害者が相談しても警察に動いてもらえる可能性は低いです。
また、警察が本格的に闇金業者の摘発を行うケースが少ないことを業者も知っているため、嫌がらせが再発することが多くなっています。
参考記事:闇金を警察へ相談してどこまで対応して貰える?取り立ては解決する?
まとめ
どの様な闇金業者でも、元金を完済せずにいつまでも利息を払い続けて欲しいというのが本音です。
多くの闇金業者は上手く元金を返させないようにお客を誘導しており、完済した後にも何かと理由をつけて金銭を請求してきます。
闇金業者は被害者を離すつもりはありません。闇金への後ろめたさだったり、恐怖からついつい支払いを続けてしまうかも知れませんが、専門の法律家が介入することで早期解決が可能です。
1人で悩まずにご相談ください。
以上、闇金に返しても元金が減らない!卑劣なカラクリと借金を終わりにする方法・・・という内容でした。
この記事の監修者