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闇金から殺される人は居るの?殺人の可能性について2024年最新事情
- この記事の監修者
- アクティブ法務事務所 代表
室﨑泰成 司法書士
闇金から脅迫され、『いずれ殺されるのではないか』という被害者からの相談は少なくありません。
結論からいうと闇金業者が殺人を起こす可能性は低いです。
しかし、被害者は闇金と関わることで社会的に大きなダメージを負う可能性がありますので注意が必要です。
なるべく早く、闇金と関係を断つために、当事務所の様な闇金に強い法律家に相談する様にしてください。
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闇金が「殺す」という行為に至る可能性は低い
闇金の目的は被害者に対してにお金を支払わせることです。
闇金業者が「家に行くぞ」といった脅迫を行うこともありますが、この後お話する対面融資の業者を除いては業者が直接家にくることはほとんどありません。
参考記事:法律家が詳しく回答!闇金の取り立て手口
闇金も身元を明かしたくないので身バレする様な危険は犯せない
最近(2024年)の闇金業者はケータイ電話のみで営業している090金融が主流になっています。
このタイプの闇金業者はトバシの携帯とトバシの口座で身元を隠して営業をしているのです。
※トバシ=身元の分からない第三者のもの
闇金がこの様に身を隠している理由は、2003年以降は闇金の取り締まりが強化され、更に闇金に対する罰則も強化されたことが関係しています。
闇金業者が恐れている罰則
高金利違反 | 5年以下の懲役若しくは1千万円(法人の場合3千万円)以下の罰金又は併科 |
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無登録営業 | 5年以下の懲役若しくは1千万円(法人の場合1億円)以下の罰金又は併科 |
被害者に対して暴力を振るう様な取り立てをしていると、目立ちやすく警察が動きやすくなります。
そのため闇金業者自身が債務者に対して「殺人を犯す」ということは闇金業者にとってリスクが大きいのです。
よって、実際に「殺される」という事態になる可能性は低いといえます。
闇金業者が「殺人を犯す」確率は低いが、危険であることに変わりない
闇金業者と関わった期間が長いほど、債務者は社会復帰までの壁が高くなってしまいます。
闇金業者から被害者が受け得る損害
- 自宅やその周辺に嫌がらせをされてしまう
- 会社に取り立てが及ぶと職を失う可能性がある
- 家族や家族の職場にも取り立てが及ぶ可能性がある
- 借入前に裸の写真を送っていると、ばら撒かれる恐れがある
- 口座を脅し取られ警察に逮捕されるリスクを抱えてしまう
- スマホを契約して郵送させられ詐欺罪に問われてしまう
以上の様に、闇金の言いなりになることで受ける損害は計り知れません。
闇金の言いなりになると、どんどん悪い方向へ進んでしまいます。
例えば、闇金に脅され、業者に対して口座やスマホを送付してしまった方は、違法な行為、つまり軽犯罪を犯したことになります。
それが脅されてやったことなのにも関わらず「被害者」が「銀行や携帯会社を騙した加害者」として扱われてしまい警察から逮捕されてしまう悲しい事態になることもあるのです。
2017年5月に起こった闇金の言いなりになり逮捕された事例
2017年の5月に大阪府の警察官が闇金業者に携帯電話を送って逮捕された事例がありました。
この警察官は、ギャンブルで借金が膨らみ消費者金融からもお金が借りられずに闇金に手を出してしまいます。
闇金業者から「警察官が闇金と関わって良いと思っているのか?バラされたくなかったら携帯電話を契約して送れ」と脅され、関係を職場にバラされたくないという思いから、スマホを5台契約して渡してしまったのです。
最終的には、譲渡したスマホが犯罪に悪用されてしまい窃盗容疑で逮捕され、実名で報道されてしまう事態に至りました。
対面融資の闇金業者は実際に家に来る可能性があるので要注意!
現在(2024年時点)の闇金が直接本人の家に来る可能性は少ないです。
対面融資の闇金業者は実際に家に来ることがあり危険です。貸付前に本人の家に来て写真撮影を行っている業者も居ます。
闇金から嫌がらせを受けずに離れるために
闇金業者は被害者を脅したり、嘘をつくことでお金を回収し続けることを考えています。
「約束を破る方が悪いんじゃないのか?」
「借りたものを返さないなんて不義理だ」
などと、まるで被害者が間違ったことをしている様に、心理的に責めて罪悪感を抱かせようとするのです。
しかし、闇金の貸付は出資法に違反しており、法的に無効であり、返済する必要がありません。
真面目に返済しようなどと考えると、闇金業者の都合の良いカモになってしまいます。
後ろめたさなどを感じずに、堂々と闇金から離れる方針で行動をされて下さい。
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しかし、一般人が闇金業者に宣戦布告をするのは危険です。
闇金業者に対して一般人が宣戦布告をしてしまうと逆上させてしまう可能性が高いです。
闇金業者は違法を承知で元利金を取り立てていますが、それにも関わらず「取り立てられる」という自信を持っています。
正面から「法的に支払い義務は無い!」などと言ってしまうと、緊急連絡先として通知した職場や身内への嫌がらせを発生させることになりかねません。
闇金への取り立てと支払いを確実に止める方法
闇金からの損失を最小限に抑えて解決する為には、「なるべく早く、闇金に強い司法書士や弁護士に相談をする」という行動が適切です。
闇金に対して交渉力の強い事務所の場合、闇金にとっても関わると良いことが無いため介入後に、即解決することが多いです。
参考記事:闇金に司法書士や弁護士が介入したその後、嫌がらせは無い?法律家に聞いてみた。
闇金業者は、闇金対応に強い法律家が介入すると、ほとんどが上の図にある様な事情で、当日中に取り立てを停止します。
闇金業者のいう「司法書士や弁護士に言っても無駄」はハッタリです
闇金業者は日ごろから被害者に対して、法律家へ相談させない様に脅迫しています。
しかし闇金業者は、自分たちの弱点を知っている法律家と揉めることは避けたいため、実際には専門の法律家の介入後はスムーズに解決に向かうことが多いのが実情です。
闇金業者に対しては、早めに適切な行動を起こしましょう。
- 闇金業者が殺人を犯す可能性は低い
- しかし、闇金の取り立てを無視すると悪質な嫌がらせを受けてしまう
- 対面融資の闇金の場合、実際に家まで来る危険もある
- 闇金に強い司法書士や弁護士が介入することで闇金業者は当日中に離れていくことが多い
闇金業者が殺人を犯す可能性は低いということで、少し安心して頂けたのではないでしょうか?
しかし、「闇金と関わっているとどの様なデメリットやリスクがあるのか?」を考えると、関係を少しでも早く断つ必要があります。
嫌がらせが発生してしまう前に解決することが、被害の範囲を最小限に抑えることに繋がります。
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